明治26年に建設された旧信越本線横川~軽井沢の鉄道は急な坂道を走行するために
「アプト式」といわれるレールの間に歯形のレールを敷き、機関車に備えた歯車を
かみ合わせて坂道をすすむ方法を取った。
今では廃線になっているが、急峻な地形に敷かれた線路跡は「アプトの道」という
形で観光地化されて、今も多くの遺橋が残り、勾配と格闘した鉄道の歴史を伝えている。
と書物で読んだことがあり、「めがね橋」と呼ばれるこの第三橋梁を直に見てみたくなった。
「峠の釜飯」で有名な横川の駅から旧碓氷峠をクルマで走らせる。
橋の少し先の駐車場に停めて、坂を下っていった。

近づくほどに大きく迫ってくる橋




橋の下から





車を停めた駐車場にはテレビ番組でよく使うマイクロバスが2台停まっていた。
白い衣装の女性を大勢のスタッフが取り囲む。上空にはドローンが飛び、何やら
撮影が行われるようだ。
撮影には市の職員も同行していた。
いかにも市の職員という風貌の彼に
「あの方はミュージシャンなのか?役者なのか?」と聞いた。
答えの後に彼は「まあその人本人がこの現場に来ているわけではないので」と言う。
最近はSNS等で「○○さんがここに来ている」と瞬時に情報が知れ渡る可能性がある
のでお茶の濁した感が見受けられた。
「別にツイッターもインスタもしないけどなぁ」。と思ったが、そうゆう時代なんだろう。